1年をふりかえって(マスターズ)

カルチャーコース高等科《マスターズ》のお稽古では、決まったカリキュラムはありません。

基本的に生徒さん達のリクエストを中心にお稽古内容を組み立てていき、実践的な内容をお稽古します。

 

今年も年明けから卒業袴に始まり、春の訪問着、夏の着物や浴衣、秋の七五三、冬の振袖・・・など季節に応じた着付けに取り組みました。

喪服やお宮参りの掛け着の練習もあって、内容は盛り沢山でした。

 

お稽古ではいつも同じ着付道具や小物を使うのではなく、さまざまな道具や小物を用いるようにしています。

出張着付けで使い方がわからない物があって戸惑うことがないように、いろいろな道具に慣れてもらうためと、小物も素材による違いを把握して使い分けられるようにするため、です。


今年の振袖着付けのお稽古では、特に伊達衿と帯揚げに重点を置いたお稽古が多かったです。

パールやレースなど装飾性の高い伊達衿が、今年は一段と多いような気がしたので。

 

中等科での振袖着付けでは基本をしっかり学んでいただくため、教材の振袖も古典的な柄の物です。

でもマスターズではモダンな柄の振袖も使います。

振袖の柄に合った帯結びもお稽古で取り上げました。

 

今年度の成人式は昨年度よりもレトロモダンが装いが加速しているように感じます。

左右の羽根も数年前より小さくなっている・・・。

久しぶりに扱きも復活していてカタログなどではよく見かけますし(しかも前結びもある!)、衿にレースやリボンがついているものも・・・!

 

自分の好みかどうかは関係なく、意識をアップデートしてある程度流行に追いついていかないと、着付け現場で戸惑ってしまいます。・・・それは避けたい。

・・・ということで、マスターズのお稽古ではオーソドックスな着付けだけでなく、いろいろチャレンジもしました。

こちらは、生徒さんの着付け。

リボンつきの半衿です。

半衿を長襦袢につけるところからお稽古しました。

 

帯揚げもレースつき。

「どう使おう?」と迷っていましたが、とてもきれいに仕上がりました。


こちらも別の生徒さんの着付けです。

広衿の長襦袢にパールのついた伊達衿。

 

このときのお稽古では、コーディネートも意識していただきました。

帯締めの黄色が効いていますね。

 

この他お稽古では補整の工夫や帯結びに取り組んだり、帯締めや帯揚げも素材によって使い分けたりと、さまざまな内容に取り組みました。

 

写真をとるのを忘れてしまうほど、みなさん集中して取り組んでいらっしゃいました。


いよいよ本番まであと2週間。

年末年始は落ち着かないかもしれませんが、頑張りましょうね!

ふぁいと!(⌒∇⌒)/

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