この夏はコロナも落ち着いたことから、あちこちで花火大会や夏祭りも復活しましたね。
街中の浴衣売り場も盛況でした。
私もたまたま7/22に都内へ出かけたのですが、その日は荒川の花火大会の開催日で、日中から大勢の浴衣姿の若い方々をお見かけしました。
着付けを仕事にしている以上多少なりとも世の中の流れに意識を向けなければ・・・と思っているので、流行には疎いのですが、気を付けるようにしています。
今年の浴衣姿の女性を見ると、兵児帯姿が多かったように思います。
コロナ前までは兵児帯姿はここまで多くはなかったような・・・。
半幅帯に比べると、確かに兵児帯は締めやすいので、人気なのでしょう。
これからも大人の兵児帯は益々増えるかもしれません。
バリエーションを増やさねば!
マスターズの皆さん、来年は兵児帯もバッチリ取り組みましょうね。
今年の夏は半幅帯のお稽古も多かったです。
私もあらためて半幅帯の世間の動向に注目してみました。
YouTubeなどでは「半幅帯に三重仮紐」が当たり前のように扱われているのを目にして、驚きました。
何年か前までは、そこまで三重仮紐は一般的ではなかったように感じます。
三重仮紐を使うと、半幅帯も帯結びが豊富になりますね。
とはいえ着付け師側からすると便利な三重仮紐ですが、「持っていて当たり前」とまではなっていないようです。
家族や親しい人に対しては三重仮紐を使った帯結びをしてあげることはできても、出張着付けなどでは三重仮紐無しで帯結びをすることの方が、まだまだ多いのではないでしょうか。
そんなわけで、この夏のマスターズでは、「三重仮紐なしの帯結び」に取り組みました。
↑の一番左はもともと三重仮紐を使わない帯結びですが、帯によって向き・不向きがあります。
でも兵児帯でも結べるし、比較的年齢幅も広いので、覚えておくと便利。
2番目と3番目は三重仮紐を使っていません。
ヘアゴムを工夫して、三重仮紐のような使い方をしてみました。
一番右は帯の前を目立たせたいという生徒さんからのリクエストに応じて工夫してみました。
前姿もいろいろとやってみると、楽しいですね。
↑2つは別々の生徒さんによるもの。
帯結びは同じでも帯が異なると、雰囲気が変わります。
↑は、また別の生徒さんが8月にお稽古した「角出し」。
帯は引き抜き帯ですから、「本角出し」です。
戦前の帯なのですが、カッコ良い帯です。
半幅帯に限りませんが、着こなしや帯結びなど、着付けの技術向上にはアップデートが必要ですね。
特に今回は「半幅帯の羽根にはシリコンゴムが便利」ということを、お稽古でもお伝えしました。
輪ゴムよりもシリコンゴムの方が便利です。
私自身もいつになっても、学びの日々です。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
<(_ _)>