日々のあれやこれやに紛れていたら、昨年の10月以降はこちらのブログを更新していないことに気づきました・・・。
すっかりご無沙汰している間に、季節はもう冬から春になりつつあります。早いですね。
来週は上巳の節句「ひな祭り」です。
私は高校生くらいからミニチュアのお雛様を集めていたので、我が家にはちょこまかといろいろなお雛様があります。
娘のお雛様はミニチュアではなく、普通の木目込みのお雛様です。
毎年娘のと私の木目込み雛人形とともに、テーマを決めてその他のミニチュアのお雛様を出すことにしています。
お稽古で我が家にいらっしゃる生徒さんは、その無節操な飾り方に少々ドン引きされる方もいらっしゃるかと思いますが・・・。年に一度のことなので、大目に見てくださいね。(;'∀')
私は雛人形がたくさんあると、賑やかで華やかなので楽しいです・・・。
(⌒∇⌒)
今年は「木目込み」をテーマに飾りました。
・・というよりも、木目込み以外のお雛様を飾る余裕がなかった・・・。
木目込み人形はもともとは京都発祥だそうですが、それが江戸に伝わって江戸木目込人形として発達したのだそうですね。
私の母のお雛様も木目込みでしたので、小さいころから親しんでいました。
(母のお雛様はミニチュアですので、私のミニチュア好きはきっとここから始まっているのだろうと思います。)
衣裳着のお雛様も豪華で素晴らしいですが、私は木目込みの、あのコロンとしたフォルムが大好きです。
今年はお雛様を飾りながら、ふと、お雛様の歴史と地域性について思いを馳せました。
きものに携わる仕事をしていると、「西と東の違い」とか「地域による違い」に触れることが多いです。
しきたりなども一概に「こう」と断言できない。
それがまた面白さでもあるのですけれど。
お雛様でも然り。
東日本と西日本では内裏雛の並び方が左右逆、とか。
三人官女の中央の女性がもっているものが東だと三方で西だと島台、とか。
仕丁の持つ道具も東だと台傘・沓台・立傘で、西だと箒・塵取り・熊手、とか。
こういったお道具の違いも、見ていて楽しいです。
そういえば25年以上前になりますが、岡山出身の方のお宅にお邪魔したとき、内裏雛の脇に置かれた高坏に樹脂製の「ネギとハマグリ」が飾られていたのを覚えています。
なんでもネギは「共白髪」、ハマグリは(言わずと知れた)「夫婦円満」を表すのだそうです。どちらもれっきとした雛飾りなのだとか。
高坏には紅白の丸餅、と思っていたので驚いた記憶があります。
それ以降、地域や時代による違いを知るのが楽しくなりました。
雛人形のお店やメーカーのHPを見ると、さらにいろいろな歴史や由来についての詳しい説明があるので、読んでいて「へぇ~、なるほど~」と楽しくなります。
雛人形も、歴史とともに変化しているのですね。
その変遷がまた興味深いです。
ふと関東以外のお店では木目込み人形って販売されているのかしら?などと疑問に思ってしまうこの頃でした。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
<(_ _)>