いつもは8月末から9月半ばまで残暑が厳しく、「暑い~っ」と悲鳴を上げているこの時期。
今年は8月の最終日あたりから急に涼しくなりましたね。
日中も長袖をはおる日もあったくらい。
もちろん残暑厳しい日もときどきありますが、全体的には過ごしやすいように感じます。
私の衣更えは「毎年9月9日の重陽の節句から単衣」と決めていますが、今年は9月早々に単衣を引っ張り出しました。
こんな年もあるのですね。
少し時間が経ってしまいましたが、先月のお盆休み期間中は、例年の決まり事のように針と糸で挌闘?しておりました。
針仕事は決して嫌いではなく、いやむしろ抵抗感が少ない方なのですが、恥ずかしながら決して得意ではなく・・・。
なんとなく、日ごろから後回しにしてしまっています。
お盆期間中はお稽古もお休みだったので、たまった針仕事を片付けました。
子どものきもの (5歳男児、5歳女児、7歳女児) の「肩揚げ」、広衿のホックつけ、着物の袖はずし、袋帯 ⇒ 半幅帯への作り替え、帯の端かがり
・・・などなど。
懸案事項を全て片付け、達成感満載!
今回はこのときの「帯の端かがり」についての備忘録。
←は、以前知人から譲り受けた全通の袋帯。
シックなこげ茶色がとてもお洒落で、気に入っています。
うっすらと手先の折り跡があるので未使用ではないようですが、どういうわけか帯の端がかがっていない状態です。
今年の秋冬にこの帯を締めたくて、両端をかがることにしました。
←こちらがビフォー。
←そしてアフター。
界切線の出ない「関東仕立て」です。
素人ですから決して「仕立て」というほどのものではないのですが、とにかく、両端を閉じました。
(後述しますが、←で見えている線は「オランダ線」です。)
いただいたこの帯は古いもののようで、全通だからでしょう、帯の両端に金線が施されています。
帯地の端にあるのが「界切線」。
そこから3寸(10cmほど)のところにあるのが「オランダ線」。
最近の帯は界切線はありますが、オランダ線は無いものが多いように思います。
界切線は見えないように折り込みましたが、オランダ線はそのまま。
一瞬オランダ線も目立つから折り込んでしまおうかとも思ったのですが、そうすると長さが短くなってしまいます。
どうせ二重太鼓しか結ばないので見えないから、まぁいいか、とオランダ線はそのまま出しておくことにしました。
10月下旬以降、秋が深まってきたら締めるのが楽しみです。
(⌒∇⌒)