衿芯の探究5

昨日の10月1日は中秋の名月でした。旧暦の8月15日のお月さま。十五夜の満月ですね。

たいてい9月にあることが多く、まだ暑さが続く時期なのでなかなか秋の風情を実感しにくいのですが、今年は気持ちのよい秋らしい気候でした。

私はうさぎ柄が好きなので、この時期はお月見に見立ててうさぎ柄を楽しめるのも嬉しいです。

(この時期に限らず、一年中うさぎ柄を楽しんでますが・・・。 ( ̄∇ ̄;) )

 

さて、しばらく期間が空いてしまいましたが、衿芯のまとめを続けますね。

今回はリンズ(綸子)の衿芯です。

 


 

上の画像は、上段が舟形・下段が一文字(直線タイプ) です。

いずれも衿芯自体に厚みと硬さがあるので、衿の形がカッチリ決まります。

衣紋も抜きやすいです。

 

そしてあくまでも私の感じたことですが・・・。

 

厚みがあって硬いので、首まわりで衿が立ち気味になるように思います。

まぁ、ペタッとはならないからでしょうけれど。

↑の上段左の写真で黄色の付箋をつけていますが、首の近くに衿芯があると、首を圧迫するというか、詰まったような印象になります。

(写真では衿合わせが若干ゆったりめになっているので、あまり圧迫感を感じないかもしれませんが。)

特に一文字タイプで振袖を着付けようとすると、首まわりのすっきり感と直角の衿合わせを両立するのが、難しいです。

 

そして衿合わせに多少厚みがでます。

以前卒業袴の出張着付けで、お客様の衿芯がリンズでした。長襦袢や着物の生地もしっかりしていたこと、さらに伊達衿もあり、衿合わせの部分が厚くなったことがあったのを記憶しています。

つまり、条件によってはやたらと厚みがでる場合もある、ということですね。

 

でもそういった厚みや硬さによるボリュームとかカッチリさこそがリンズの衿芯の良さで、留袖や振袖などの礼装向きなのですね。

 

今回はリンズの衿芯についてでした。

読んでくださり、ありがとうございます。

ぽつりぽつりとしたペースではありますが、お付き合いくださいませ。

<(_ _)>

 

 

 

 

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