長襦袢について

今年の春は、ときどき肌寒い日もありますが、全体としては穏やかで過ごしやすい気候です。

昨年・一昨年は4月の第2週あたりから夏日が続き、暑さ対策を始めていたのが、うそのようです。

でも気持ちのよい気候とは裏腹に、コロナウィルスの影響は大きくなる一方なので、気分は晴れません・・・。

 

不要不急の外出を避け、家にいる時間が増えたので、日ごろは忙しさにかまけてなかなかできないことに、取り組んでいます。

整理整頓とか、お稽古で使う帯の補修とか・・・。こちらのブログもしかり、です。

 

数か月前に、「関東仕立ての長襦袢」を入手しました。

初等科のお稽古などで長襦袢の説明をするときに、仕立て方の違いとして「関東仕立て・関西仕立て」にも触れますが、イラストを用いての説明なので、今ひとつ説得力にかけるなぁと感じていました。

 

これからは、実物を使いながら説明できます。

・・・よかった。( ´∀` )

 

長襦袢の仕立て方には、「関西仕立て」と「関東仕立て」があります。

今は関西仕立てが、全国的に主流です。

 

「関西仕立て」は「別衿仕立て」とも言います。

←見慣れた長襦袢の形。

前身頃と、着物の衽にあたる「たて衿(立衿・竪衿)」があり、そして衿が途中までありますね。


 

そしてこちらが、「関東仕立て」の長襦袢です。

「関東仕立て」は「通し衿仕立て」ともいいます。


画像では分かりにくいかもしれませんが、前身頃に衿が縫い付けられていて、衿がそのまま裾まで続いています。

 

つまり、「たて衿」がありません。

「関西仕立て」と比べると、着るときに胸に被せにくいので、衿がはだけやすいです。

やせ形の人向きの仕立てです。

 

今はもっぱら関西仕立てが主流ですが、むか~し仕立てられた長襦袢だと、「関東仕立て」の長襦袢もあるかもしれませんね。

 

ご参考になれば。

お互い体調に気をつけてこの事態を乗り切りましょうね。(*´▽`*)

 

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