着付けの練習を繰り返していると、帯や着物がどうしても傷んできます。
特に古い袋帯は糸が弱くなってしまい端の糸がほつれたり、切れたりすることもあります。
補修を必要とする着物や帯がいくつかあったので、8月の前半からお盆にかけて針仕事に取り組むことにしました。
針仕事って、ゆったりした気分のときでないとなかなか取り組む気になれないです・・・。
←は振袖用の袋帯。変化結びの練習をしていて摩擦などで糸が切れてしまい、端がパカッと空いてしまいました。帯地と同色の糸でらせんのようにかがっていきます。
←は博多の八寸帯です。
3年程前に購入したのですが、すっかり仕立てるのを忘れていました。仕立てるといってもかがるだけなのですけど。
八寸名古屋帯は垂れ先を通常3尺(=115㎝)ほど折り返して両側をかがります。
でも私は体格が良いので(-_-;)・・・通常の帯の長さだと、手先から巻くやり方だと帯の長さが足りません・・・。(お太鼓を先に背負うカルチャー式帯結びだと、問題はないのですが。)
自分で帯を仕立てるメリットは、もちろんお仕立て代の節約もありますが、帯によっては自分の好みの長さに調節できることです。↑は全通柄なので、垂れ先の折り返しをギリギリお太鼓が作れる2尺5寸(=95㎝)位の長さに調節しました。そうすると標準より20㎝ほど帯が長くなります。20㎝長くなると、助かります。
帯の柄によってはできないものもありますが、長さ調節ができたら、ラッキーです。
( ´∀` )
今月は浴衣会に締めた帯も含め4本の八寸名古屋帯と、2本の半幅帯をかがりました。
今までずっと先延ばしにしていたので、ようやく重い腰を上げました。気分もスッキリ。
そして↓は、全通の袋帯(左)を半幅帯(右)へと作り替えたものです。
これは2年程前、白系の長尺の半幅が欲しかったけれど気に入ったものが全然見つからず、リサイクルショップでちょうど好みの未使用の袋帯を見つけたので購入したものです。確か8000円くらいだったでしょうか。
未使用なので状態もよく、折り癖もないので、好みの幅に作り替えることができます。
これは4寸5分(=17㎝)にしました。元は袋帯なので長さも十分あり、半幅帯の変化結びをいろいろと楽しめます。
こういう帯の楽しみ方もありますよ。ご参考まで。